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おかしな不動産広告

つい先日、事務所の近くの電信柱に、新築一戸建ての販売チラシが入っていた。
「いくらくらいの物件だろう?」と、興味本位で1枚抜き取り、事務所に戻ってから、チラシを眺めてみた。

3LDKの物件で、駅から10分の物件だということ。
平方メートルでの広さはわからない。
そのほかには、物件価格が書いてあるくらいで、不動産のチラシとしては情報が少ないのだが、その少ない情報の中で、「ウン???」と思った記述があった。

その記述は、「平成22年度 住宅ローン減税制度 最高控除額500万円、月々約4.1万円戻る計算!」というものだ。
これを読むと、たとえばひと月の住宅ローンが8万円だとすると、そのうち4.1万円が戻るから、実質3.9万円ですむ!!などと、早合点する人がいるかもしれない。

でも、これって、この物件では成り立たないのだ。

まず、最高控除額500万円というのは、10年間の控除の合計額。
10年目のローン残高が5000万円以上なければ、500万円という高額が戻ってくることはない。
初年度の住宅ローンは、6000万円とか、7000万円などを借りなければ、10年目の住宅ローン残高が5000万円を超えて残ってはいないだろう。

ところが、物件価格は5000万円よりも安い。
頭金なしで、全額住宅ローンに頼ったとしても、合計控除額500万円が戻ってくることは決してないのだ。

私がこんな原稿を書いたら、一発で、クビである。

それに、仮に1年間に50万円の控除が受けられるとしても、50万円の控除を受けるためには、50万円以上の納税もしていなければならない。
所得税で50万円に満たなくても、住民税からも9万7500円までは還付されるとはいえ、毎年50万円以上も所得税を納めている人が、買うような物件だろうか…という点でも疑問が残る。

ちなみにであるが、最高控除500万円という表記からは、長期優良住宅ではないことがわかる。
長期優良住宅に該当すれば、最高600万円の控除が受けられ、住宅ローン控除が優遇されるし、住宅版エコポイントの該当住宅である可能性も。

「たくさんの金融機関と提携していますので、最適な資金プランを提案します」と書かれていたが、こんなチラシを作っている会社に住宅ローンのプランを作成してもらって、大丈夫だろうか・・・
余計なコトだとはわかっているが、ヘンテコなプランを勧められたら、他の人の意見も求めたほうが良いと思うチラシであった。

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