陽子線の研究センターを見学
数日前、筑波大学陽子線医学利用研究センターにおいて、陽子線の治療現場を見学してきた。
昨春には、千葉にある重粒子線の治療現場を見学していたため、陽子線と重粒子線の施設規模の違いや治療方法の違いがわかって、興味深い1日でもあった。
ちなみに、陽子線も重粒子線も、がんの放射線治療の一種。
どちらも、先進医療に指定されている治療法で、陽子線治療は1クール(一連の照射)で280万円くらいかかるものだと思っていたが、筑波大学の場合は250万円くらいと、他のセンターよりも低めに治療費を設定していた(250万円だとしても、高額には違いないが)。
重粒子線も陽子線も、肝臓がんや前立腺がん、肺がんなど、治療効果の高い部位が似ているので、「より強い力を発する重粒子線」のほうが、有利なのかと勝手に思い込んでいたが、今回、陽子線の治療法をうかがって、私が重粒子線か、陽子線かの選択を迫られたら、陽子線のほうを選択したいなあ」と思った。
それも、できれば今回見学をした、筑波大学の研究センターで治療を受けたいと感じたのである。
治療方法の違いについては、今回、自分なりにはかなり理解できたのだが、人さまに説明するまでには至っていない。
なので、イメージのような感じになってしまうが、陽子線治療のほうが隣接した部位に影響を与える心配が少なく、特に筑波大学ではできるだけ分割照射して、正常な部位への悪影響を抑える努力をおこなっているとのこと。
年間の受け入れ数も、経営的に考えればもったいない人数に押さえながら、細かく、丁寧に何回も照射をおこなっているそうだ。
時間はかかっても、正常部位への配慮をする、現在の方式をしばらく続けていくとのこと。
また、子どもに対して、陽子線治療ができるのは、筑波大学と静岡がんセンターの2施設だけらしい。
小児科の医師がいる施設でないと、子どもへの照射はできないことが、2施設にとどまっている理由だそうである。
しかも筑波大学の場合、子どもの陽子線治療は、臨床研究として、費用がかからない形でおこなっているらしい。
この先もずっと、臨床研究として治療をおこなえるのかまではわからないが、お子さんであっても、陽子線治療の効果が見込めるがん治療であれば、筑波大学で受けると費用がかからないということは、知っておいて損はないと思った。
前回、重粒子線の治療施設を見学して、先進医療付きの医療保険に加入してしまった私。
今回の見学を終えた際も、「先進医療付きの医療保険に入っておいて良かった」と思ったのだった。
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