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ひきこもりと生命保険信託

先日ブログに、プルデンシャル生命が取り扱いを始めた「生命保険信託」のことを書いた。
その記事を、プルデンシャル生命のご担当者が目にとめてくださり、私のところに連絡が入った。

そして数日前、生命保険信託について、わざわざ事務所に説明に来てくださったのである。

生命保険信託の仕組みを簡単に説明すると、プルデンシャル生命の3000万円以上の保険金額の保険に入った人が、その保険金を信託できる仕組み。
保険金は中央三井信託銀行が預かり、指定された(信託する人が希望する)金額ずつ、保険金の受取人に支払われる。

何より、銀行がお金を預かっているので、最近、頻繁に?起こっている後見人によるお金の搾取などのリスクも避けられる。

子どもが複数いるが、特定の子どもに渡したい金額がある場合など(これって、ひきこもりのお子さんのケースに大いに活用できるではないか!!と思いつつ聞いていたが)、保険金を固有の財産として確保できる。
自分で保険金の受取人を指定できるので、法定相続分とは別に、特定のお子さんにお金を遺してあげられるわけである。

今まで、ひきこもりのお子さんがいるご家庭に向けて、生活設計のアドバイスをたくさんしてきたが、成年後見制度などを何度検討しても、費用の面などから、うまくかみ合わないケースが多かった。
今回の生命保険信託は、プルデンシャル生命の保険加入を勧める点での「公平性」については意見が出るところかもしれないが、「ひきこもりのお子さんに必要な生活資金を取りわける」という点では、活用できそうな気がしている。

プルデンシャル生命側としても、「儲けるために導入した制度ではありません。保険に入っていただいた方の意思が反映できる形での支払い方法ができないかを模索した結果」、発売した商品であるということが理解できたので、今後は勧めるケースが出てくるのではないかと思う。

というか・・・
ひきこもりのお子さんを持つご家庭向けに生活設計アドバイスをしていても、いまひとつ、「お金のことは、子どもの様子をもう少し見てから考える」と言われてしまう機会も多い。

「もう少し後で」って、いったいいつなら、生活設計を立ててくれるんだろう???
遅くなればなるほど、親の資産も減ってしまい、取れる手段が減ってしまうのに・・・と思いつつも、プランナーとしては強く出れないジレンマに陥ることが多い。

ちなみに、75歳の男性が一時払いでプルデンシャル生命の終身保険に加入する場合の保険料例をご紹介すると、一時払い保険料は2561万3250円。
さすがに、2500万円を超える金額を一気に支払う勇気はないという方も多いと思うので、年払いで保険料を支払うと、1年分の保険料は202万2960円になる。

契約した人(被保険者でもある)が、87歳までに亡くなった場合は、年払いのほうが保険料の負担は少なく、88歳よりも長生きした場合は、一時払いで保険料を支払ってしまったほうが、有利となる。

いずれにしても、かなりまとまったお金の必要な対策なので、生活設計を立ててみて、保険料を支払ったとしても親側の資産が不足しないかどうかを、先に計算する(見極める)必要がある。
この辺りは、私たちファイナンシャルプランナーの力が活きるところである(活きるはずだと信じている)。

生命保険信託は、4月からはアリコ(4月からはメットライフアリコになる)とりそな銀行でも発売が予定されている。
どのような仕組みになるのかはまだ確認していないが、仕組みが発表されたら、プルデンシャル生命の仕組みと比較して、ご相談者ごとに使い分けていけるようになればありがたいと思っている。

まとまった資金をひきこもりのお子さんに確実に遺したいと思っている方がいれば、ぜひ、ご連絡ください。
実際に、すでに契約されたのは障害をお持ちのお子さんのために生活費を遺したいというケース。
お子さんの生活を心配するという意味では、障害をお持ちのお子さんのケースでも活用できそうだ。

そういえば・・でもないが、先日見学したライフケア梅園台なら、11万円もあれば、ひと月の生活費はまかなえる。
健康保険料などの社会保険料は別途必要だが、そもそも自分に収入のないひきこもりの方は、社会保険料負担も少ないはず。

ライフケアシリーズなら、とりあえず30日分、ご飯を申し込んでおいて、心の状態が悪くて、食堂に降りていけないときは、食事をあきらめればすむ。
売店があるので、お腹がすけば、売店で必要なものを買うことも可能。
食事の催促のために、部屋まで職員がくる心配もない(あらかじめ、状況を説明しておけば、望まないサービスはしないので)。

今まで、お金の面だけでプランニングすることが多かったが、ひきこもりのお子さんの年齢が50代に突入してきた現在、55歳から住めるライフケアをお勧めするのも、遠い将来の話ではなくなってきたように思っている。

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