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とある、研修会にて。

先日、保険と税務が勉強できる、とある研修会に参加させていただいた。
その研修会のことは、正式なメンバーではないので、勝手にご紹介することはできないのだが、いくつか「へえ~」と思うことがあったので、ブログで触れたいと思う。

1点目。
仮設住宅の建設が進まない理由として、資材などの供給先が被災したことが取り上げられる機会があるが、被災していない生産地の資材(ベニヤ板など??)を、商社が買い占めているという話もあるらしい。
これは、ネタ元を未確認の情報ではあるが、その話を聞いた時、「こんな非常時に、買い占めるのかい??」という憤りを感じてしまった。

2点目。
地震保険は、原則として住宅専用の保険のため、今回の地震で被災した中小企業の会社や店舗などは、ほとんどが自力再建になるらしいが、大企業に関しては、少し事情が異なるケースもあるらしい。

一般的にはなじみがない言葉だと思うが、自家保険といって、自社で保険料を積み立てて、リスクに備える方法がある。
「キャプティブ」というものだが、今回被災した大企業の中には、キャプティブを海外に設立して、リスクに備えていた会社が、結構あったらしい。
その保険金支払いだけで、数千億円になるという。

ということは、中小企業は、再建を自力でおこなわなければならないけれど、キャプティブを設立して備えていた大企業は、保険金の力を借りることができるわけだ。

余談になるが、私は大学院で保険の勉強をしていたとき、キャプティブについては、自分なりにずいぶん調べてみた。
保険会社に保険料を払うのと、キャプティブを設立して備えるのとでは、どちらのほうが資金効率が良いか、あるいは、どんなリスクに対しては、キャプティブの設立が有利なのか―などといったことである。
当時の、さびついてしまった知識しかないのだが、地震でキャプティブの名前を久しぶりに耳にするとは、夢にも思わなかった。

それと、これは報道されていることでもあるが、今回、生命保険業界は、約款の規定を超えて、受取人に有利な形で、保険金を支払うことにしている。
だが、損害保険業界は、あくまでも約款の通り、保険金を支払うようだ。

生命保険会社の経営を不安視する声も挙がっているようだが、生命保険業界の資産規模を考えれば、保険金の支払い額は、経営状態を揺るがすほどではないよう。
約款の規定を拡大解釈してまで、支払いをするという姿勢は、多くの方に評価していただきたいと、個人的には思っている。

最後にひとつ。
これは保険とは関係ないが、今回、さまざまな企業が、自社の商品を支援物資として被災地に贈っている。
このことも、心温まるニュースだと思っているが、税制面でも支援物資として贈った分は、「損金」として落とせるそうだ。

「なんだ、税金でトクできるのか」という反応をする方がいるかもしれないが、税制面でもさまざまなバックアップがあることが、復興支援を拡げる一因になっているのだと感じた。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。度々ブログを拝見しております。

今回の震災で、保険の様々な事を知ることになり、明日は我が身と思っているのですが、一つ疑問に思っていることがあります。

今回は阪神大震災を上回る数の震災孤児が出ているとの話ですが、その中には両親を失った子も多数いるとのことで、亡くなられた親御さん自身が生命保険や損害保険に加入していたり、預貯金や株券・債券・債権などをお持ちの場合がありますよね。(逆に借金や債務もお持ちの親御さんもいるでしょう。)

孤児自身が親のそういったお金のことを把握するのは難しいでしょうし、家族以外の親族や知人はもっと判らないでしょう。家が流された場合は証書や通帳、印鑑などもないと思います。

そういった場合、孤児にきちんと保険金や預貯金、株券・債券・債権が行き渡るようにするにはどうすればいいのでしょうか?子どもだけ生き残った場合、どうやって保険金の請求や預貯金等の相続させればいいのでしょう?

せっかく親御さんが掛けた保険や貯めた預貯金などを孤児達が今度生活や進学する上で生かされなければ、親御さんの努力や苦労が報われないようにおもうのですが...

私自身は家族全員の非常用持ち出し袋に保険証書や通帳のコピーを入れようと思いました。

投稿: くにー | 2011年4月18日 (月) 12時46分

くにー様
はじめまして。コメントをありがとうございます。
くにーさんがおっしゃる通り、今回の震災で、ご両親を亡くされてしまったお子さんがたくさんいると思います。
そのお子さんたちにとっては、お父様やお母様が入っていた保険から受け取れるお金は、今後の人生にとっても大きな存在になるはずです。
阪神大震災のとき、火災で保険証書が焼失してしまったことがわかっているところには、職員が出向いて、受け取れるように手続きをしてくれた保険会社もあったと聞いています。
今回の震災では、生命保険協会のフリーダイヤルに電話をして、加入していることがわかれば、各保険会社から連絡が入るようになっていますが、そもそもお子さんたち、あるいは親戚の方々にわかるのかという点に、くにーさんがおっしゃるような疑問が残ります。
とりあえず生命保険に関しては、あるかないかわからない状態でも、親戚の人がまず電話してもらえればと思いますが。。。
このようなお子さんたちに変わって、保険証書や預金類を探す手伝いができないものかと、模索しています。
でも、特に銀行などは、後見人でもない第三者が「預金を探す作業」を認めてくれるとは思えず、難しいなあと感じているところでもあります。
どうしたら、私たちのようなファイナンシャルプランナーが震災対応でお役に立てるのでしょうか。。。

投稿: 畠中 雅子 | 2011年4月18日 (月) 17時44分

銀行や保険会社、共済等が被災地の加入者に災害見舞の葉書を出せば手がかりになると思うのですが、避難所や親族の家に身を寄せている孤児も居るでしょうし、転居届が出されているのかさえ怪しいですよね...
 
少しでも周りの大人達が気付いて動いてくれたらいいのでしょうが...

とにかく、親御さんの掛けた保険や貯めた預貯金などが子ども達に確実に行き渡ってほしいです...

投稿: くにー | 2011年4月18日 (月) 21時04分

くにー様
再び、コメントをありがとうございます。
阪神大震災のときもそうだったのですが、保険会社によっては、避難先を突き止めてまで、支払いをしたケースがあるようで、今回も避難先などの情報を集めて、積極的に支払うように努力するといっている保険会社が何社か(私が直接話を聞いた範囲です)あります。
とはいえ、阪神大震災の時と比べて、被災地が広範囲なので、どこまでできるかわかりませんが。。。
保険金支払いの時効も延ばすらしいので、とにかく親戚などの大人が気付いて、もらい損ねないようにして欲しいと願うばかりです。

投稿: 畠中 雅子 | 2011年4月20日 (水) 02時59分

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