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ひきこもり支援者向けセミナー、終わる

14日は東京都のコンパス事業の中でおこなわれた、ひきこもり支援者向けセミナーの講師を務めた。
セミナーの受講者は、自治体の方やNPO法人の方など、ふだん支援の場で頑張っておられる方々。

それでも、私が最近、アドバイスをおこなっているのは「50代のお子さんが多い」という話をしたら、少なからず驚かれていたようだ。
支援の場で中心になるのは、20代から30代のお子さんのはずで、私は支援の場がなくなってしまう40代や50代のお子さんを中心に、生活設計のアドバイスをしているため、「高齢化しているひきこもりのお子さん」の現実をお話しすることで、現在、支援をしている方の「未来」を知っていただこうという気持ちもあった。

参加者の中から、何名か、「ウチでも話をして欲しい」とか「親の会で、同じ話をしてくれないか」というご希望をいただいたので、できるだけお応えしたいと思っている。

また2月には、築地本願寺の中でおこなわれる親の会でもお話しをする予定。
こちらは、自由参加ではなさそうなので、ブログではご紹介しないが、読経や法話などの後、私がお話しさせていただく流れになるそうで、私としても初めての経験となる。

ブログでは何度も書いているが、お子さんのひきこもり年数が長くなるほど、親が持つ資産での生活設計を立てる重要性は増していく。
ところが、親側も長年の対応で疲弊しているため、「頭ではわかっていても、重い腰を上げられない」というケースが多くなる。

だが、親が元気なうちにやっておいて欲しいことは山ほどあるので、面倒でもお子さんの生活設計を立てる努力をしてもらいたいと思っている。
私の周囲には、ひきこもり家族向けのライフプランの提案をおこなうファイナンシャルプランナーが増えているので、ご相談いただければ、ご紹介することも可能だ。

親御さんが亡くなった後、「家はあるのに、手続きができないから、ライフラインがすべて止まった在宅ホームレス状態のお子さん」が増えるのではないかと、ひきこもりに関する第一人者の斉藤環先生もおっしゃっている。
お子さんを在宅ホームレス状態にしないためにも、親ができることに1日でも早く、着手して欲しいと願っている。

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コメント

初めまして。
時々ひきこもり関係の記事を見に来ているものです。
地方に住んでいて直接お話を聞く機会はまだ持てないのですが、
既存の相談機関では社会復帰を前提として相談を受け付けているのに対して、
社会復帰できなかった場合の生活設計という視点は初めて出会いました。
ネットでは家族にも当事者にもキツい意見が溢れ、本人も高齢化する中
そもそも「もう社会復帰ができない」という考えすら許されない気がしていたので、
それだけでも救いに感じます。

できれば直接お話を伺いたいですが、
もしいつか本などにまとまればネットが出来ない親にも薦められて嬉しいのですが…。

この活動を続けて行って下さるだけでもとても励みになります。
寒さの厳しい時期、お体に気をつけて頑張って下さい。

投稿: チリ | 2012年1月 8日 (日) 13時06分

チリ様
コメントをありがとうございます。
ご家族、あるいはご親族に、働かれていない方がいらっしゃる
のでしょうか。
私のところにご相談にいらっしゃる親御さんの多くは、お子さんが
働くことをあきらめていらっしゃいます。
ですが、働くことをあきらめた時点で、支援先がなくなってしまう
のが、現実だと感じています。
そこからが、ひきこもっているご本人やご家族にとって、より辛い
時間になるはずですが、支援先を失って、途方に暮れてしまう
方が多いように感じています。
そのような方々に、「お子さんの生活設計は成り立ちますよ」と
お伝えすると、肩の荷が下りたようにホッとしていただけるんです。
私の活動は、本当に細々としたものですが、1組でも多くのご家族に
ホッとしていただきたいので、微力ながら、活動は続けていこうと
思っています。
そういう意味では、私に対して、温かいコメントを頂戴しましたこと、
心より、感謝いたします。
ところで、本のことですが、実は現在、2冊ほど、執筆中です。
1冊は岩波書店から出す予定で、斎藤環先生との共著になります。
もう1冊は、近代セールス社というところから出す予定で、こちらは
当事者の方だけではなく、支援をする側(特にファイナンシャル
プランナー)にも読んでいただきたいと思っている本です。
別の出版社からも、依頼があるので、もしかしたら上記の2冊以外
にも、今年中に1~2冊、出すことになるかもしれません。
どこかで目にしたら、手に取っていただけると幸いです。

投稿: 畠中 雅子 | 2012年1月 9日 (月) 05時27分

こんにちは。お返事とても嬉しかったです。

仰る通り、働くことは無理であろうと結論が出てからは、
支援も諦め、誰にも相談できず、隠れるように生きています。

ですから自立出来なかった場合の対処という視点には、寄り添うような優しさを感じています。
そのようなアプローチを批判する方も居るかもしれませんが、自立したくても本当にどうしようもない状況というのは、当事者家族でなくては分からないものがあるので…。

斎藤環先生の本はいくつか読んだことがありま
す。
執筆は大変かと思いますが、御本とても楽しみにしています。
どうぞお元気で頑張って下さい。

投稿: チリ | 2012年1月19日 (木) 17時37分

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