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FPの資質

このところ、目が回るくらい仕事が忙しくて、今週は睡眠不足から(3日間で5~6時間しか寝られなかったため)、何度かめまいを起こしてしまった。

50代を目前とした今、仕事をいただけることに、以前よりも感謝の気持ちが強くなっているので、お声をかけていただいた仕事は、できる限り、そして誠実に対応したいと思っている。

・・・が、そんな中で、個人的には(かなり前からだが)疑問に思っていることがある。

それは、私自身のFPとしての資質について。

FPとして仕事をさせていただいているのだが(いまさら言うのもヘンだが)、私自身のFPとしての資質を考えると、かなり低いのではないかと思っている。

前のブログにも書いたが、エクセルは使えない。
だから、キャッシュフロー表も作れない。

こんなFPがほかにいるだろうか。

取材を受ける機会はかなり多いが、人と話すのは、得意ではない。

いろいろな金融機関から、意見交換会などに呼んでいただく機会もあるが、自分の意見を言うよりも、人の意見を聞いているほうが、ずっと勉強になる。
なのに、「ご意見は?」と聞かれるので(参加しているのだから、当然なのだが)、「放っておいてくれないかなあ」などと、参加する資格のないことを考えてしまうこともあるくらいだ。

原稿を書くことが、FPとしてもメインの収入であるが、自分の原稿がうまいと思ったことは、ほとんど(一度もと書くと、言い過ぎかもしれないので)ない。

セミナーでお話もしているが、私の話を録画してくださった映像の、さわり部分を聞いただけで、「なんだかなあ」と思ってしまった。

どれをとっても、FP的な才能に乏しいと言わざるを得ないのである。

そんな私なのに、最近、本当にさまざまな仕事先から、「こんなことを考えているんだけど、頼めないかなあ」というご相談を受ける。

本当に、ありがたくて、断ることなどできず、よっぽど日程が迫っていない限りは、お引き受けするようにしている。
以前よりも、仕事にかかわる範囲が広くなっていることも(コーディネーター的な仕事も増えているので)、パンク状態になっているのだ。

FP的な資質に乏しい私だが、そんな中でひとつだけ。
FPになってから心がけていることがある。

正確にいうと、FPになってからではなく、ライターをしていたからこその習慣ともいえるのだが、自分で見聞きしたり、調べたこと以外は、原稿に書いたり、取材でお答えしないということである。

「情報は足で稼ぐ」
これが、私の信条である。

少し前、あるFPの人から、「原稿のネタはネット上にいくらでもある」という言葉を聞いて、個人的には驚いたのだが、ネットの情報を仕事に利用させていただくのは、公的機関などの情報に限っている。

他のFPの記事を見て、その記事を真似したことはない。
そのために、FPが書いた記事は、できるだけ読まないようにしているくらいである。

読むのは、取材の際に編集者が持ってきてくれた雑誌などに、FPの記事が載っているときくらいだろうか。
それも、冒頭部分だけを読むくらいではあるが。

逆に、こんな目に遭ったことがある。

私が20年くらい前から提案している家計バランスにつて、あるFPが数千人のデータを元に考えたものとして、家計バランスの監修記事に提案者として出ていたことがある。
その記事も、編集者が持ってきてくれた雑誌を見て、気づいたのであるが。

家計の適正割合については、個々のFPが提案するのはまったく問題ないと思うが、そのFPは私が考えた費目の並べ方や、パーセンテージまで、全部同じ。
完全な、コピー&ペーストだった。
見た私が、「ここまで悪質なコピーをする人がいるのか」と、信じられないくらいだった。

コピー&ペーストしただけなのに、自分で考えたものとして紹介していたので、その記事を見た時には、腰を抜かすほど驚いた。
DSソフトとしても、販売してもらっているので、販売社に連絡したら、担当者も「ひどいことをするFPがいるんですねえ」と驚いていたくらいである。

このことについては、対応を検討中のまま数年が経ってしまったが(忙しさにかまけて、そのままにしているが)、とにかく人真似はしない。

自分の頭で考えたことだけを話す。
このやり方だけは、貫き通したいと思っている。

自分の考えたことだけを発信しているので、「その考え方は間違っている!」と指摘を受けることもあるし、共感してもらえないことも少なくないが、今のやり方で20年以上、FPをやってきたので、今さら変えられないし、それでダメならFPとしての資質が足りないのだとあきらめるしかないだろう。

いっぽう・・・

周囲のFPを見ていると、FPの資質が私よりもずっと高いと感じる人がたくさんいる(私程度の能力と比べても仕方ないが)。
それなのに、ちょっとしたきっかけがつかめずに、仕事がうまく回っていない人も少なくない。

この辺りのバランスって、不思議だなあと思う、今日この頃でもある。
落ちの部分に突っ込みがなくて、すみません。

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コメント

ご無沙汰しております。
お見受けする限り少々お疲れなのでは・・・
28年前に私がお聞きした夢を追い続け、結果今ではそれを楽しんでいらっしゃるご様子だし、生活の糧にもされている、充分すぎると思います。そもそも資質がなければ今までやってこれませんって。
お体にはご自愛の程を。陰ながら応援しております。

投稿: deguchi | 2012年11月 3日 (土) 00時31分

deguchi様
こんばんは。すっごくお久しぶりですね。
またコメントをくださって、ありがとうございます。
お会いしたのは、28年前でしたっけ。
28年もあると、その頃に生まれた子どもが、社会人として働いていますね。
お会いした当時も、かなりワークホリックな感じだったと思いますが、今もワーカホリックの性格は変わらないものの、年齢を重ねるとともに、体力のほうが付いてきません。
そのせいで、ついブログでも弱音をはいてしまっています。
ところで・・・
deguchiさんは、どんなお仕事をされているんでしたっけ?
以前、うかがったようにも思いますが、何しろ、記憶力も悪いもんで。
お暇なときにでも、VZA00315@nifty.ne.jpのほうに、メールください。
deguchiさんも、お仕事頑張ってくださいね。

投稿: 畠中 雅子 | 2012年11月 3日 (土) 03時28分

この 足で情報を云々。。 というのが貴女のFPとしての才能であり魅力だと思います。
ライターをされていたから 文章も読みやすいし。。

ほんとFPさんは数多くいらっしゃいますが(最近はママさんFPを名乗る人が増えた気がするけど) この方たちの書いたものとか わざわざ読みたいって気になりませんもの。。誰かさんの二番煎じみたいで・・。


でも 貴女の場合は 私も東京在住であれば セミナー講演とか聴きに行きたいって思います。

そういうFPさんって なかなかいないと思いますよ
なので じゅうぶん資質は備えられておられるし 顧客に対しても説得力があると思います

エクセルは事務職の自分にさえ バージョンがアップするごとに使いづらくなってますね
ほんと むかしのシンプルなほうのが使いやすいですよ

投稿: ゆき | 2012年11月 3日 (土) 11時59分

ゆき様
はじめまして。
コメントを頂戴しまして、ありがとうございます。
〉じゅうぶん資質は備えられておられるし 
〉顧客に対しても説得力があると思います
このようなコメントをいただけるとは、夢にも(大げさ?)思っていませんでしたので、本当に嬉しいです。
エクセルは、バージョンアップするたびに、使いにくくなるっているんですね。
アウトルックは新しいバージョンが使いにくくて、困っていますが、エクセルもそうなんですね。。。
パソコンスキルのなさについては、今までは開き直っておりましたが、自分自身が不便なので、今まで以上に努力しようと思っています。
セミナーでは、全国各地に伺っておりますので、いつかお目にかかれれば!嬉しいです。

投稿: 畠中 雅子 | 2012年11月 4日 (日) 03時51分

こんばんは。コメントは、初めてです。「共感してもらえないことも少なくない」中で、発言するのは勇気が居ると思うので、すごいです。僕は事実や根拠がないと、難しいです。

投稿: 藤澤 | 2012年11月15日 (木) 23時14分

藤澤様
初コメント、ありがとうございます。
>共感してもらえないことも少なくない中で
共感してもらないとしても、何らかの反応があるというのは、関心を寄せてもらっている証拠だと思い込むようにして(苦笑)、自らを励ましています。
それでも、ときどき頭にきたり、面倒になることもありますが。
そのいっぽうで「参考になります」とか「がんばってくださいね」と励ましてくださる方もいるので、そういう言葉を拡大解釈(強調)しながら、頑張るようにしています。
勇気があってもなくても、メディアで仕事をしていく中では、仕方のないことだと割り切るようには心がけています。
藤澤さんの「すごいです」という言葉も、私には勇気につながりますよ。ありがとうございます。

投稿: 畠中 雅子 | 2012年11月15日 (木) 23時26分

畠中さんのように「旬な方」でもそういうふうに考えるのだなあ……
と意外な気がしました。
世の中におそらく星の数ほどいると思われるFPの中で
多くの人に共感を持ってもらえる方は少ないのではないでしょうか。
畠中さんはその貴重なFPのお一人だと思います。
話の具体性と身近さが群を抜いていますもん。
一対一で話している時ならともかく、
本を読んでいて自分に話しかけてくれるように思える
書き手さんはあまりいませんよ。
なので、おおいに自信を持ってくださいませ。
でも、この謙虚なところが畠中さんらしくていいのかも。

投稿: ながの | 2012年11月18日 (日) 15時27分

ながの様

はじめまして。
温かいコメントをありがとうございます。

〉本を読んでいて自分に話しかけてくれるように思える
〉書き手さんはあまりいませんよ。
〉なので、おおいに自信を持ってくださいませ。

このように言っていただいたのは、初めてなので、とてもうれしいです。
おおいに自信を持つのは、性格的な面から難しいかもしれませんが、仕事をしていく上での励みになります。
コメントをいただきまして、感謝しております!

投稿: 畠中 雅子 | 2012年11月18日 (日) 22時32分

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