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恩師が亡くなる

少し前の話になるが、大学院の修士課程でお世話になった先生が亡くなられた。

私の場合、大学2~3年のゼミと大学4年のゼミでも先生が違い、さらには大学卒業時とは違う先生に修士課程でお世話になり、さらには博士後期課程でも、専攻替えをするという、一般の常識では考えられないような形で、いろいろな先生にお世話になってきた。

大学2~3年の先生と、大学4年のゼミの先生が異なったのは、大学4年生になるとき、先生が海外留学に行くことになり、アルバイトの先生が来るというので、別のゼミに入れてもらった。
ここでのゼミ替えは、私だけのせいではないと思うが・・・

大学4年生のときのゼミとも、まったく違う専攻で大学院に進学することになったとき、大学時代に面識もない学生(=私)を受け入れてくれたのが、今回亡くなられたI先生である。

そもそも大学院へは、試験を受けずに税理士になれると聞いて進学した、よこしまな私である。

当時は、大学院で会計学と税法を納めれば、税理士の試験が5科目とも免除された時代。
私もI先生に修士課程でお世話になったあと、税法のゼミに動けば、税理士試験の免除資格が得られた。

・・・が、I先生のゼミで、会計学の勉強をしているとき、「私って、絶対に税理士には向かない」と思い、税理士になるのを断念した。

税理士になるのはあきらめたが、その後は博士後期課程で金融論を学ぶことにした。

つまり、修士課程と博士後期課程でも、専攻を変えてしまったのだ。

そんなことをする学生なんて、まずいないし、先行替えを許してくれる先生も珍しいはずだ。

それなのにI先生は、私の専攻替えについて、文句をいうことなく(この人に何か言っても無駄だと思われたのかもしれないが)、見送ってくれた。

そもそも私が大学院に進学したのは、長女が1歳の時。
身内に子どもをみてもらうことができないため、他の学生たちと違って、勉強の時間をきちんと取れず、しかも仕事を抱えていたので、てんやわんやの毎日。
子どもの預け先がなくて、学校に連れて行き、手の空いている学生にみてもらったこともあった。

履修のスケジュールについても、他の学生たちと同じスケジュールで組むことができず、1年目に取りきれなかった単位は2年目に持ち越した。

目が回るくらい忙しくて、先生にもきちんと修士論文の相談ができないまま、生命保険協会の資料室に毎日のように通って書き上げることになったが、私の忙しさを見ていてくれたのか、努力を認めてくれたのか、その年の総代ということで、修了させてもくれた。
I先生がいなかったら、修士課程に進学することも、その後、博士後期課程に進学することもできなかったと思う。

それほど恩義のある先生なのに、博士後期課程に進学したころから、仕事がさらに忙しくなり、その上に、博士課程在学中に、長男と次男を産んだこともあって、大学には年に1~2回しか通えなかった。

いくら博士課程で、研究の時間は学生自身にまかされているとはいえ、大学院生とは言えないような状態の学生であった。

その後・・・
博士後期課程の先生が70歳で退官された年に、私に「満期退学」という単位履修の資格を与えてくれたことで、私自身の大学院生活は終わった。

それから数年後。

「I先生が退官されるので、最後の講義に出席されませんか?」という連絡が入った。

もちろん気持ちの上では出席したかったが、たしか出張かセミナーの予定が入っていて、変わってもらうことができずに、I先生の最後の授業を受けられなかった。

そのため、
お世話になったお礼が言えないまま、つまりは修士課程を終えてからは一度も会えないまま、久しぶりに対面できたのはI先生の亡骸ということになってしまったのである。

お世話になった方とは、少しでも時間があるときにお会いしておくべきだと、痛感した今回の訃報。

天国のI先生!
慌ただしいばかりの記憶が残っているはずの学生(たぶん、それとも記憶にないかも?)でしたが、本当にお世話になりました。
亡くなる前に、先生と一度でも、お酒が飲みたかったです。

今は残念でなりません。

でも、近いうちに、「I先生を偲んで」という会を、S君たちと絶対に催しますから、その時は絶対、会場のどこかで、気配を感じさせてくださいね!

先生のご冥福をお祈りいたします。

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コメント

大学院と子育てと仕事と三足のわらじをはいていたのですね。そんな人見たことありません。きっと先生も頑張りは認めて下さっていたでしょう。
私は高校の先生に恩義があって、友人から「先生の家に訪ねてみよう」と声かけがあったのをきっかけに、友人8名で訪問して、楽しい時を過ごしました。「これを最後にするなよ」と言われたのに、その翌年先生は亡くなられました。残念でしたが、みんなで思い出話をして、感謝を伝えられてよかったです。
畠中さんも偲ぶ会で思いが伝わりますよ。

投稿: R | 2013年3月 3日 (日) 21時02分

R様
こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。
〉残念でしたが、みんなで思い出話をして、
〉感謝を伝えられてよかったです。
感謝を伝えるって、大切なことですよね。
心の中で思っていても、相手には伝わっていないことが多いと思うので。
私にはあと3人、大学時代の恩師がいるので、目的がなくても、「遊びに来ました」といって、お会いする機会を作りたいと思うようになりました。

投稿: 畠中 雅子 | 2013年3月 4日 (月) 02時17分

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