« 今朝のあさイチ | トップページ | 自転車置き場から出て来たのは、誰? »

老後資金が貯められそうになくて、不安な方へ。

今年60歳になる(なった)方は、退職から年金支給までの「無年金期間」が生じることになった。

といっても、今年60歳の方は、61歳から部分年金がもらえるので、無年金期間は1年間。
退職してから、再就職活動をする場合は、150日までの失業手当がもらえることを考えれば、まるまる1年間、無年金になるわけでもない。

主人は昭和36年生まれなので、65歳までまるまる年金がもらえない最初の世代である。
我が家のように、無年金期間が5年ある家庭から見れば、61歳から部分年金がもらえるだけでもうらやましいが、とはいえ、

「無年金期間」

やはり怖い言葉である。

・・・・・・・と、ここまで、なんだか脅かせてしまったようだが、老後に備えてたくさん貯蓄をしましょう!という話を書きたいのではない。

65歳までのあいだ、何らかの仕事をして、収入を得ることは考えたほうが良いが、65歳以降、つまり年金がもらえるようになったら、もらえる年金額に合わせて暮らす方法を考えることが重要だと思う。

そのための方法のひとつとして、住み替えを検討する方法がある。

たとえば、都市圏ではないエリアのケアハウス(60歳以上の自立した高齢者が暮らすマンションのような住まい)なら、10万円以下の負担ですむところを探すのは可能である。
ケアハウスは、収入が少ないほど、負担が少なくなる仕組みなので、年収150万円以下(ひと月の年金が12万5000円以下)の方は、事務費などの負担が1万円ですむ。

家賃+事務費+食費+雑費(共用部分の光熱費など)を合わせて10万円以下の負担ですみ、月々のランニングコスト以外に必ず必要なのは、携帯電話代と電気代(個室にガスは通常引いていない。水道代は雑費込みが多い)と日用雑貨費くらい。
年金が少なくて、『年金だけでは暮せない』と思っている方は、思い切って住み替えてしまうと、年金での赤字額を抑えられるケースもあるはずだ。

条件の良いケアハウスに住み替えられば、生活コストを抑えられるし、見守りのシステムもあるので、家の中で倒れたまま、何日も見つからない事態も避けられる。

持ち家がある方は、自宅を賃貸に出して、住み替える方法もある。
ケアハウスへの住み替えとなると、賃貸収入も収入にカウントされるので、年金だけのときよりも若干、事務費の負担は増えるが、それでも家賃収入が加算されることで、生活費に余裕が生まれるはずだ。

以前、知り合いが見学にいったケアハウスは、ひと月の負担が6万円台だった。
さすがに、かなり古くて、狭かったらしく、「いくら6万円台で暮らせても、住み替えはちょっと無理だなあ」と言っていたが、それでも6万円台で暮らせる住まいがあることを知っただけで、老後の不安が軽減したと言っていた。

このように書いても、多くの方は自宅に住み続けたいというのではないかと思う。
もちろん、自宅に住み続けることを否定するつもりもないが、老後資金のプランニングをする際は、自宅に住み続けるプラン以外に、住み替えるプランも立ててみると、自宅にこだわっていた時よりも、プランが好転するケースは少なくない。

介護型を併設しているケアハウスなら、介護が必要になった場合でも、継続して住み続けられる。
医療が必要になった場合はどのように対応するのか、という問題は残るが、介護が必要になった場合の次の住まいが確保できているのは安心度が高いはずだ。

ここでは名前を書けないが、埼玉県の某所に月々の負担が13万円くらいで、介護になった場合の次の住み替え先もあり、医療に関しても万全の態勢を取っているケアハウスがある。
常に満室状態なので、名前をご紹介できないのが残念だが、ご相談者で、住み替えを希望される方には見学に行ってもらうように促している。

自分の持っている貯蓄でも、安心して老後を暮せるのだとわかると、不安感はかなり軽減できるからである。

貯蓄というのは、自分の力に見合った分だけ貯めることが重要で、無理な目標額や月収に占める割合を多くしすぎる必要はないと考えている。

老後資金はある程度貯まったとしても、現役時代の暮らしを犠牲にしかねないからである。

そのように考えると、老後資金のプランニングをおこなう際は、ドラステッィクな住み替えもプランの中に入れてみてはいかがだろうか。
実際に見学に行って、自分の貯蓄力に見合った住まいを見つけておくのも、老後資金に対する不安感を軽減できる方法になると、私は思う。

|

« 今朝のあさイチ | トップページ | 自転車置き場から出て来たのは、誰? »

FPの仕事から」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今朝のあさイチ | トップページ | 自転車置き場から出て来たのは、誰? »