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物欲がなくなる

 

私はファイナンシャルプランナーを生業にしているのに、節約がまったくできませんでした。

 

子育てにかなりの時間を費やしていた時は、仕事とほぼワンオペの子育てで自分の時間がまったく取れなかったために、ストレス解消と称しては、目につくものを(それほど欲しいものでなくても)何でも購入していました。

 

宝石にはまって、数百万円、もしかしたら1000万円近くまで、つぎ込んだこともありました。

振り返ってみれば、1~5万円くらいのバックで十分なのに、30~50万円くらいのブランド物のバックなども、「お店の前を通りかかった」という理由だけで、よく衝動買いをしていました。

 

サイズの違うバックで悩んでいた時、「面倒だから、両方買います」といったら、クレジットカードの換金だと勘違いされて、「本人の意思です」(換金なんか、するつもりはありません←心の声)と言っているのに、VISAカードに3回も電話をされてしまったこともあります。

そりゃ、フラッと入ってきて、いきなり100万円近い買い物をしようとしたら、怪しいですよね。

私でも、怪しみますわ・・・間違いなく!

 

そんなこんなで、書き出したらキリがないくらいの無駄遣いをしてきたのですが、3年くらい前から物欲がまったくなくなりました。

言い換えれば、「買いたい」という衝動が芽生えなくなりました。

何を見ても、「買わなくても、何とかなる」と思うようになったのです。

 

もう10年早く、今の心境にたどり着けていたら、老後資金はもう少し貯まっただろうと思うと、無駄遣いをしていた自分を殴り倒したいくらいですが(# ゚Д゚)

 

ミニチュア巡りをしているので、まだしばらく旅行費用は必要ですが、旅行費用を除けば、自然に節約傾向になってきました。

年金生活に入ったとしても、「もう欲しいモノはない」わけですから、気が楽になった感じです。

 

3年前くらいというと、だんだんと収入が減ってきて、「この先は昔みたいに、稼げるように戻ることはないだろうなあ」と感じた頃かもしれません。

 

さんざん無駄遣いをしてきて、お金の使い方については反省ばかりですが、欲しいものがなくなった理由は、「気が済んだ」からだと思います。

欲しいものがあるのに、我慢に我慢を重ねてきたとしたらーー教育資金の負担が終わった今のほうが買い物三昧の生活を送っている可能性があります。

 

終活を意識するようになって、モノが多いと子どもに迷惑をかけるから、できるだけ持ち物を減らさなきゃと考えるようになったことも、モノを買わなくなった理由かもしれません。

 

私自身のお金の使い方は、何の参考にはなりませんが(;^_^A、使えるお金があるなら、若いときの物欲は、(多少)満たしておいたほうが良いようにも感じます。

 

我慢して買わないのと、欲しくないから買わないのでは、精神的には大きく異なります。

 

なんでこんなことを書いているのかというと、若い世代の家計診断をしていて、頭が下がるくらいの節約をしているご家庭をよく見かけるからです。

 

そのような方に、「欲しいものはないの?」とか「行きたいところは、ありませんか?」といったお金を使う質問をすると、「将来のために少しでも貯蓄を増やしたいので、今は我慢の時だと思っています」というような返事が返ってくるのです。

 

私の知り合いにも、人並み以上に稼いでいるにもかかわらず、お金を使わずに老後資金をしっかり貯めていた人が何人もいます。

ところが!

その中の3人が、それぞれ50代のときに重い病気にかかってしまったのです。

 

病気のことは本当に大変だと思うのですが、3人から言われたのは「老後に旅行三昧の生活をしようと思って、がんばって貯蓄を増やしたのに、もう楽しいことに使うのは難しくなっちゃった。あなたもいつ、大病をするかわからないんだから、身体が動くうちに、後悔のないくらい、お金を使って楽しんだほうがいいわよ」といった趣旨の言葉。

 

「お金のない老後だけにはしたくないと思って貯蓄に励んできたけど、そのときそのときを楽しむことも大切だったんだということは、病気になるまで気付けなかった」とも言っていました。

 

別々の時期に言われたのに、3人から同じ趣旨の発言を聞いて、ちょっと驚きましたね。

 

お金が好きで、貯蓄が増えるのが何よりも楽しいという方を除けば、お金をモノに変えて高揚感を得たり、旅行などの体験に変えて楽しい時間を過ごすことも大切なのではないかと思います。

 

我が家では子どもたちとも、数え切れないくらい旅行に行きまして、子どもが5歳の時、10歳の時、15歳の時・・・などなど、それぞれの年齢で異なる思い出があります。

子どもとの思い出って、大学生以上になると、作りづらくなったりもしますので、そのときどきで楽しむことが大切なんだと感じています。

 

ちなみに、旅行に連れまわした結果、次男は旅行好きな人間?に育ちましたが、長男は旅行嫌いになってしまいました。

高校生のとき、「俺のことは、もう旅行に誘わないでくれ」と長男から言われ、「なんだかなあ」と感じた記憶があります。

同じような経験をさせても、子どもの性格などによって、捉え方が違うことも学びました。

 

なんだか、ダラダラと書き綴ってしまいましたが、お金も大切だけど、「お金を経験に変えることも大事」だということを書きたかったわけです。

それが伝わらなければ、私の文章力の乏しさにあるので、お許しくださいね。

 

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