フリーライターの時の仕事②
「軽井沢でのオバケ探し」に続くフリーライターの時の仕事・第2弾。
ある歌手の方の「引っ越しを手伝った話」をご紹介したいと思います。
これはもう、30年以上前のことになります。
私はある雑誌で、「有名人に趣味を語ってもらう」という連載ページを持っていました。
毎月、趣味を持つ有名人に話を聞きに行き、それを記事にまとめるという仕事です。
毎月、有名人に会えるので、私にとっては楽しい仕事でしたし、いろいろと勉強にもなりました。
「この先、誰に頼もうかな」と考えるとき、「〇〇さんに会いたいから、趣味を調べてみよう」などといった、よこしまな考えを持ったこともありましたね。
実際に、私が好きな歌手の方に何名もお会いできて、本当にありがたいお仕事でした。
そんなこんなで、ある取材のとき。
誰もが知っている有名な歌手の方のご自宅で、取材をおこなうことになりました。
「ええ?? 家に入っちゃっていいの???」などと思いましたが、有名人の自宅に足を踏み入れる機会なんざ、なかなか訪れるわけもありません。
編集者、カメラマン、私の3人で自宅を訪れると、引っ越しが近づいているとのことで、家の中には段ボールがたくさん積まれていました。
取材は、食卓として使っている大きなテーブルを使って進め、取材自体は滞りなく終了しました。
そして、帰り支度を始めようと思ったとき、その歌手の方から「今、男手がなくて、テーブルとかの重いものを動かせなくて困っているの。少しだけ、手伝ってくれませんか」と言われました。
確かに、取材に使ったテーブルは、1人で動かすことはできない重さで、そのほかにもいくつか、重たい家具を動かしてほしいと言われました。
編集者もカメラマンも男性だったので、歌手の方と私を含めた4人で、重い家具を指定の場所まで、移動させました。
今だったら、ぎっくり腰が怖くて手伝えないかもしれませんが💦、20代でしたから、私も張り切ってお手伝いをさせていただきました。
作業自体は1時間弱程度のもので、想定していた作業ができたことからか、歌手の方はご満悦。
すごく感謝してもらって、帰路につきました。
その方の引っ越しの事情などを書くと、もしかしたら誰かがわかってしまうかもしれないので、詳しくはご紹介できませんが、今でもその方がテレビなどに出られていると、30年以上も前の引っ越し作業を思い出すなど、懐かしく感じています。
ちなみに、この連載は3年くらい続けましたが、一番大変だったのは、永六輔さんの取材。
永さんはとにかくお忙しい方で、「10分で、立ち話でならOK」という条件で取材を受けていただき、本当に10分弱での、しかも歩きながらの取材となりました。
校正をお見せする時、「あんな短時間の取材だったから、私の想像も含めて書いたけど、OKしていただけるかな」とビクビクしていたものの、特に大きな直しを要求されることなく、掲載にいたったと記憶しています。
すでに亡くなられてしまった方もいらっしゃいますが、多くの方が今も芸能界で活躍されていることを考えますと、趣味を持つなど、仕事以外の時間を大切にすることも重要なのかな?と感じたりもしますね。
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