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老後資金準備について、個人的に思うこと

 

老後の生活に不安に感じる方からのご相談が増えています。

 

今のご時世、「老後には何の不安もありません!」などと言ったら、「なんて、呑気なの!?」と言われてしまうような状況ですから、不安を口にする方が増えるのは、自然なことだと思います。

 

そのような中で、個人的に感じることがあります。

 

老後の生活が不安☞運用して、老後資金を殖やそう

 

こうした思考回路になるのも、ある意味、自然な現象だと捉えています。

 

ですが!

 

老後資金に余裕がないのに、運用をした結果、資金がマイナスになってしまって、焦っているご相談者も少なくありません。

 

「運用は余裕資金でおこなう」という大原則を無視した結果だと思います。

 

老後資金に不安がある方が、運用の勉強をしたり、実際に手持ち資金を運用に回すことに異論があるわけではありません。

 

ただ株や投資信託は、認知症と診断されると、仮に後見人が付いたとしても、死ぬまで換金できなくなることを、ご存知ない方も多いんですね。

 

実際のところ、運用資金はたくさんあるけれど、預金類が少なくて、家族が困る事例も増えてきています。

 

運用資金の割合が多いと、希望する介護施設に入居できなくなる可能性もありますし、そのような事例をいくつか見てきました。

 

現実問題として、私が見てきた老後破産の多くは、普通の生活をしていて、というよりも、介護が必要になって起こっています。

 

私が知りうる限りではありますが、介護破産した方は、要介護状態になる前に、介護施設の情報を集めたことがないという共通項をお持ちです。

 

健康な時には可能だった節約も、要介護状態になって、介護費用が掛かると、難しくなっていきます。

 

いっぽうで、健康な時に介護施設の情報をきちんと集めて、自分の資金に合った場所に住み替えた方で介護破産した方は、私が知りうる限りではいないのです。

 

運用で老後資金を殖やすのには不確実性がありますが、安くて、評判の良い介護施設の情報をきちんとつかんでおくことは、介護費用を軽減する、しいては介護破産を防ぐ確実な方法だと思うのに、です。

 

老後資金に不安のある方は、介護破産にいたらないためにも、コロナが明けて、介護施設の見学が可能になってきたら、少しずつ自分が払えそうな施設の情報を集めることをお薦めします。

 

ちなみに私は(以前のブログにも書きましたが)、認知症になったら住み替えたい施設を決めていて、娘にも施設名とどのお金で支払って欲しいかを伝えています。

 

子どもたちとはできるだけ距離が離れたところに住み替えたいという、私の希望を叶えてくれるはずの施設です。

 

「あなたは誰ですか?」と聞くようになる前に、子どもたちが訪問しづらいくらいの場所に移動してしまうのが、私の希望です。

 

身体介護の場合は、そのときの嚥下状態で、施設を選ぶつもりです。

 

普通食が食べられるなら、食事が美味しい施設に入りたいですし、ミキサー食しか食べられないなら、成形食(一度ミキサーで粉砕するけれど、元の形に成形してくれる)を出してくれる施設に入所したいと考えています。

 

入所一時金については、夫婦で終身保険を掛け合っており、保険金の範囲内で入居できるところを選択するつもりです。

 

主人の終身保険はすでに支払い終えており、私の保険料はあと1年で払い終える予定です。

 

介護への備えができていないと、子どもたちに迷惑をかけることにつながります。

 

このような話を直接すると、「なるほど」とうなづいてくださる方もいますが、「老後破産を起こさないように、介護施設の情報を集めよう」とメディアでいったところで、ほとんどの方にスルーされてしまうはず(´;ω;`)

 

どうしたら、介護施設の情報を得ようというモチベーションにつながるのか、悩むばかりです。

 

 

 

 

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