フランスにあるアルツハイマー村とオランダの認知症村を見学してきました!
タイトルの通り、フランスにあるアルツハイマー村とオランダの認知症村を見学してきました。
2022年6月のことになります。
アルツハイマー村については、私たちが日本人の見学者・第1号になりました。
アルツハイマー村はパリから電車で4時間くらい、スペイン方面に向かったDAXという街にあります。
DAXの駅からは、タクシーで20分ほど。
木製の柵で囲われた広い敷地の中には、居住棟のほかに、食堂や売店、医療クリニック、美容院、講堂、図書室、カルチャーセンターなどの設備を有した開放的な高齢者施設がアルツハイマー村です。
入居者は120名、医師、看護師を含むスタッフも120名、そのほかにボランティアの人が120名もいます。
国が運営している施設なので、正規の職員は全員公務員とのことです。
入居費用の基本額は2000ユーロとのことでしたが、所得による減額措置があり、負担の少ない人では233ユーロで入居している人もいるそうです。
居住棟は、すべて個室で、リビングや食堂、キッチンなどは共同で使用します。
2019年の開設から3年弱しかたっていないこともあって、建物はとてもきれいですし、村の中は自然に囲まれていて、散歩するのも楽しいレイアウトになっていました。
あえて緩やかな勾配を残して整備されているのは、足腰を弱らせないためだとのことでした。
私たちは、入居者の方も食べることがあるランチをいただきました。
ミニサラダとデザート付きで8ユーロでした。
原則として、入居者の方は居住棟のほうで食事を取るそうですが、食堂のほうで食べたい場合は、食堂で食べることもできるようです。
緑の箱のようなものは、認知症の人が「家に帰りたい」と言い出した時に利用するものだそうです。
箱の中は電車の座席のような作りになっていて、中にある画面に車窓の景色のDVDを映し出し、認知症の方に1時間くらい、鑑賞していただくのだそう。
DVDを見ているうちに、徐々に落ち着いてきて、「帰りたい」という気持ちは落ち着いていくと言われました。
ただ、精神科の医師が許可した時だけ、この方法を取るのだそうです。
アルツハイマー村のような、広い敷地に施設を作るというのは、なかなかマネできることではありませんが、電車型をした緑の箱なら、日本の高齢者施設でもまねできるのではないかと、感じました。
ところで、ここまではアルツハイマー村の紹介です。
オランダの認知症村のほうは、写真撮影がNGでした(´;ω;`)
その代わりに、原稿などに使ってもいいですよ、という条件のPPTをいただきました。
ただ、HPにも同じ写真が掲載されているので、HPを貼り付けます。
認知症村のほうは、HPのほうを覗いていただければと思います。
ちなみにアルツハイマー村は、オランダの認知症村をモデルにして作られています。
そういう意味では、認知症村のほうを詳しくご紹介したいところなのですが、認知症村については、一緒に見学をしたマネーライターの楢戸ひかるさんが紹介記事を書いています。
もうすぐ、記事がアップされると思いますので、アップされたら、私のブログに記事を貼り付けようと思います。
楢戸さんの記事を読みましたが、私が紹介するよりも、ずっと的確に認知症村を紹介しているからです。
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